半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

生命・死について

「ACP=人生会議」なんて「死」の婉曲語そのものだっつーの。

吉本新喜劇の座長、小藪が参加したACPこと人生会議のポスターが猛批判にさらされているそうな。www.yomiuri.co.jp「死」を連想させるから…ということだそうだ。え? 何を言っているの?* * *ACP Advance Care Planningという言葉が「人生会議」というふわ…

最期の末梢点滴、どうしてますか?(その2)

これも息子撮影前回の続きです。 hanjukudoctor.hatenablog.com 胃瘻・経鼻チューブは減りつつあり、自然な看取りは増えた。 この場合末梢点滴をどこまで行うかには、現在定見はない。 病院では多くの場合末梢点滴を中断することは少ない。 一方介護施設・在…

最期の末梢点滴、どうしてますか?(その1)

写真のクオリティがいきなり上がりましたが、この写真は昆虫&写真マニアの息子が撮ったもの今回のブログの内容は、今年の9月28日に名古屋で行われた全日病(全日本病院学会)で発表した内容です。*1* * *「ご飯が食べられない時」に、どうしますか? …

DNARの難しさ

2019年京都。琵琶湖疏水のインクライン跡、だと思う。最近DNARというのを、もう一度考え直している。 とてもとても難しい。 * * *DNARというのは、Do Not Attempt Resuscitation (蘇生術を試みない)の略だ。 いよいよ状態が悪くなり、急変(心肺停止)…

できないことを楽しむ

自宅の愛機。暑くなってきました。 しかし最近は「クールビズ」という一言で無作法がある程度許されるので、ありがたいといえばありがたいです。 しかし、クールビズの割には、ホテルなどの会議や会合を行う舞台は、冷房効きすぎていますね。高齢ニッポンで…

公立福生病院の透析事件について その2

報道がされて一週間ばかりが過ぎた。当初わからなかったいくつかの疑問も露わにはなってきたが、実際、現場の感覚および実際の診療情報がみえないので、論評は難しい。 ガイドラインに則っていたのか、いないのか? 前回も書いたが、今回の事例、僕はガイド…

公立福生病院の透析の事件について 

なんか物騒な事件が飛び込んできたですね。 matomedane.jp医師が透析中止提示 患者死亡 | 2019/3/7(木) 6:24 - Yahoo!ニュース (こちらでは全文が読めます)まずは亡くなられた女性に哀悼の意を表したいと思います。なんせ、同い年ですからね。記事になって…

「介護保険審査会」のマネタイズ

家の近所みなさん、介護保険のこと、どれくらい知っていますか?* * *介護保険は40歳になると全員が強制的に加入するものです。 40歳になると、給与明細に項目が増えることで気づくかもしれない*1。 ただし、介護保険を実際に「利用する」ためには、申請…

家族葬もよしあし

ホテルニューオークラ玄関口のオーナメント。新春の梅。1月はインフル、インフル、またインフル…という趣でしたが、だいぶ落ち着いてきました。 なんとか乗り切ったように思いますが、手洗いのしすぎで、肌がガッサガサです。もう限界*1。* * *長年の患…

塩の効用 その2:

前回の続きです。現代では、高塩分食は、脳卒中・心臓病、腎臓病の原因になることが明らかです。 塩は健康障害の大きな問題であり、長期的には医療費の増大にもつながるはず。 これほど塩分は「よろしくない」わけです。 しかし、なぜ今までは高塩分食が淘汰…

塩の効用 その1:

いま私の所属している医療法人の基幹業務は透析、つまり慢性腎不全の患者さんが多いわけです。腎不全は、当然塩分のとりすぎに気をつけなければいけません。 加えて私は肝臓も専門なんですが、末期の肝硬変で腹水がたまる方にはやはり塩分制限が必要になりま…

メメント・モリ

ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)に関する講習会を聴いてきた。高齢であり、多死社会である。*1 仕事として死に立ち会う機会も、個人的にずっと増えたと体感する。いま僕のいる街を見渡してみても、団塊ジュニア世代を当て込んでつくられた結婚式場…

ピンピンコロリ(PPK)の欺瞞

今週は地域での講話と、別の講演と、妙に忙しい週だった。 どちらも「死」とか「看取り」に関するお話なんであるが、片方はACPとか、死について省察しましょう、というもので、もう一つは「院内で死に際する諸問題(診療の標準化でもあり、リスクマネジメン…

「100まで生きたい」と言われたら

100まで生きたい、という患者さんは結構いる。 診察室で「あたし(おれ)100まで生きたい」っていうのは今まで何度か耳にした。 これについて、どういう返事をかえすべきか?医師のみなさん、どうしてます? * * 若い頃は、普通に「100までですか… それは…

DNAR(蘇生処置希望せず)について。

80床くらいの病院で、普通の内科一般診療をやっていますと、すごく若い人が難病に苦しんでいる…なんていう、ドラマになりそうな診療に出くわすことは少なくて。「病」なのか「老」なのかよくわからない全身状態の下降しつつある高齢者の方を診ることが多いわ…

老いについて

こんな書生じみたブログを続けてますけど(いや、続けてないだろお前、と独りツッコミを入れてみる)気がつくと40超えてるわけですよ。 さすがに肉体的な老いを日々の生活の端々に感じることが増えました。 一度に処理できる事柄が減ったり、とっさに単語をど…

介護利用者の世代変化~団塊の世代をむかえて

前回の日記では日本創生会議と高橋泰先生をとりあげました。 高橋先生、この「首都圏の介護不足」以外にも持ちネタは一杯あって、講演とても面白いんです。 そのネタの一つが、介護利用者の世代変化。 * * 団塊の世代が高齢者にさしかかり、いろいろな変化…

日本創世会議

先月初めに日本創生会議での提言が話題になりました。 首都圏の介護が不足すること、今後地方への移住などをしたらいいんじゃないか、という提言。 介護施設を奪い合う深刻な事態が生じかねない――。有識者でつくる民間機関「日本創成会議」(座長・増田寛也…

愛情銀行

医者になりたての頃は、外来というのは、それはもう大変なプレッシャーだったけれども、16年目にもなった今は、どっぷり外来ばっかりやっているわけです。 私は僻地といっても失礼には当たらないような医療過疎地域で研修したので、一年目から外来も担当して…

ワタミ会長の話とかいろいろ

ワタミ社内文書入手 渡辺美樹会長が「365日24時間死ぬまで働け」 | スクープ速報 - 週刊文春WEB 自民党公認で参院選に出馬する予定の渡辺美樹・ワタミ会長が、「365日24時間死ぬまで働け」、「出来ないと言わない」などと社員に呼びかけていることが週刊文春…