半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

コロナの幕間

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2020, 江ノ川
コロナ(COVID-19, SARS-CoV-2)、とりあえず波は去り、非常事態宣言は解除された。
まことに結構なことだ。
しかし、いわゆる自然災害がよくあるような終わりを迎えたわけではない。
というか、日本の場合、大都市を除いた多くの地域では始まってもいないとさえ思う。
いずれ、次の波はくるのかもしれない。

召集された兵士は一般に召集直後はあまり士気が高くないが、2〜3週目である程度慣れて戦力になってくる。
ただ、やはり戦時下の緊張や非日常で精神を病むので、2ヶ月以降は、士気も戦闘力もどんどん落ちてくる。
ようするに、張り詰めた状態は2ヶ月くらいで破綻してしまうのである。

だから兵站や補給がしっかりしているアメリカ軍では定期的に兵に休暇をとらせるし、そういう観点がなく、精神論で突っ切った日本軍は最終的に物量作戦に押し切られた。

その意味でも、この非常事態宣言の解除は、ちょうどいいタイミングだった。*1

* * *

日本は、様々な条件が重なり、想定以上の軽微な被害ですんだ。
専門家会議の見積もりや戦略もよかったし、市民一人一人の自主的な自粛というのも、濃淡はあれど素晴らしいものであった。

官僚機構は、現状の組織の限界の中で相当頑張ったと思う。
時事刻々と変わる情勢の中で、通常の日本で当然とされる意思決定をはるかに短縮することができた。

このような有事にはローマの独裁官(ディクタトール)のように、決裁権限を集約してトップダウンで決めるのが本来のやり方だ。
日本はこの手のトップダウン体制に歴史的にアレルギーがある。
安倍総理は演説が下手で、かゆいところに手は届かない答弁には隔靴掻痒感甚だしいが、独裁者ではない。
(国民の多くが侮りをこめた感情で眺めている人間を、独裁者とは呼ばない)*2

三月始めの学校の休校宣言は世論はむしろ批判的だった。フライング気味でさえあったが、が、結果的にはよかったと思う。
非常事態宣言も今でこそ「遅すぎる」と言われていたが、そこまでタイミングは遅くはなかった。
そもそもアウトカムである死者数が少ないので、結果オーライだったのだ。
大都市への「自衛隊の出動」というカードを残し、自主的な自粛までで事態を終息させることができたのはすごいことだと思う。

ただ、ここまでの成功はこれからの成功を保証しない。
まだ終わってもいないし、ここからがさらに難しい舵取りが要求されると思う。

しかし安倍政権どこまで保つのかね。
間違いないのは、この戦時下で政権交代することは、効率性を犠牲にする。
ピッチャーも交代したら直後に打ち込まれたりする。
次の首相が人格・能力的に安倍総理よりもはるかに優れていたとしても、政権交代による様々な人事の刷新から立ち上がりは、どうしてもスピードが鈍る。3ヶ月くらいはかかる。*3

その意味では次の波がくる前に…おっと誰か来たようだ。

* * *

私は内科。コロナの治療施設じゃない街場の中小病院で、いわば「銃後の守り」というか閑散とした戦区の歩哨任務のようなものだった*4。しかし元同僚達は基幹病院で奮闘していたし、医師会は医師会でオンライン発熱外来や、PCR検査所を立てたり地域ぐるみでコロナと戦っていたと思う。
運動会は見学していたけどクラスが優勝したらお相伴にあずかって嬉しい、みたいな心情だ。

幸い自分の診ている患者さんにコロナに感染した人はいなかったけれど……
1:生活習慣病の人たちは大体体重が増えた。Stay Home!
2:80歳以上の方々はテレビのワイドショーに怯え、外出を不必要に控えすぎたために、下肢筋力を減らした。
3:中国市場の縮小で、自動車産業の下請けはラインがとまっていたりして、これからが大変そう……
4:アルコール依存症の方は、総じて酒量が増えていた。
5:喫煙者の方で喫煙をやめた人は、残念ながら5%もいなかった。

高齢者にとっては筋肉量が大事だ。
高齢者には「老後の財産は、年金や預金通帳も大事ですけど、本当に大事なのは筋肉やで〜」と以前から言っていた。
若い世代の、例えば飲食とかフリーランスの友人は資金を取り崩してこのステイホームを耐えたが、高齢者は自分の資産=筋肉をかなり取り崩した(乗り切れていない人も残念ながらでている)。

みんなテレビでコロナの惨禍をみているから、怖いんでしょうね。
我が街に人混みなんて大してない。
屋外で散歩などをして筋肉を維持してほしかったなあ、と思う。

テレビは不安を煽って視聴率を稼ぐが、不安は適切な方向にも不適切な方向にも視聴者を導く。
ステイホームが守られ感染の終息には、マスコミが不安を煽ったことも一助あるのは間違いない。
ただ、高齢者のサルコペニアは進行し、結果、健康寿命を削ったり、一部の易怒性の性格の人間に「自粛警察」などの口実を与えたりもした点では、罪が重いと思うが、まあこれも、震災の上空に飛ぶ報道のヘリみたいなもんで、抗う力など我々にはないのだ。

*1:もちろんこれは意図的にそうしたわけではないので、第二波第三波でも同じ終息があるわけではないと思う。COVID-19診療施設で、そのような休暇を作り出せるか…という話だが、そういうレベルでの議論はないないのは皆も知っている通りだ。このままだとみんなやられるぞ…

*2:では安倍総理がなんなのか、政権の基盤はなんなのか、と問われると難しいものがある。

*3:その意味では健康上の理由で総理が退陣し現閣僚から首相を繰り上げるのがベター

*4:発熱患者は診察するのだが、コロナの院内持ち込みをできるだけ減らすために屋外で診察したりしていた。

敵なのはコロナそのものではなく変化なのかもしれない

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2020, 境が浜

コロナウイルス(COVID-19, SARS-CoV-2)。

とりあえず日本に上陸した第一ラウンド。
患者が指数関数的に増え、非常事態宣言がでた第二ラウンドは終わった。
現在は、第二波がくる前の静けさ。90分映画なら前半1/3が終わったところかなと思う。

コロナで今までの仕事のあり方、生活のあり方はボッキリ腰を折られてしまった。
そもそも商売とは、集客し高密度にして(地代を抑えるため)数量で売り上げを確保する。
効率の良さが収益の要である。

だから「三密を避ける」時点で、たとえ営業が再開できても、ビジネスモデルの強みを失う。
昔からのモデルでコロナ時代に強いのは「一日に二組か三組様」の、一年以上予約がとれない隠れ家的なハイエンドな飲食店だけだ。*1

* * *

それにしても、コロナで業務のあり方を見直さざるをえなかったわけだけれども、テレワークだったりテレカンファレンスだったり、企業はそれなりに対応してみせた。
しかし自分が見る限りだが、地方自治体の関連業種は「この人たちと運命共同体で大丈夫だろうか…」と思わせる程度には対応できていなかった。
あ、保健所はさすがに最前線で、よく動いていた。「現場」はどの分野でもよく対応していたと思う。*2問題はICTの導入などの決裁スピードが遅すぎることだ。*3

教育関係でいうと、文部科学省は、中央から自治体の教育関連団体(主に教育委員会)向けに、できるところからでいいからICTの整備をやりましょう、という中央からの指示ではありえないくらいアツいメッセージを送った。

2020年5月11日 学校の情報環境整備に関する説明会【LIVE配信】
これは、各地域の教育委員会、学校が「できない理由」を上げて動かないという状況が十分予想されるために、先回りしてとにかく対策を取るよう、強い調子で促している。
だが、やはり地域の公立学校の動きは鈍いようだ。残念だけど。

自学自習せず20世紀のテクノロジーに取り残されている自分たちを再教育することさえできない人たちが他人を教える資格なんてないだろ、とさえ思う。
あとは家庭の格差ね。ネットはおろか、スマホや携帯すらない家庭でICTベースの教育は確かに無理なのかもしれない。
結構そういう家が多いと聞いたから。

* * *

結局のところ、コロナで試されたのはルーチンワーク以外の事態に、業務変更できる柔軟性なんだと思う。
業務の堅牢性は通常ならミスをなくし効率を追求する点では大事だ。
だが、こういう変事では、柔軟性にこそ真価が問われるのだろう。

通常の業務ではそういう才能はあまり称揚されない。地震津波のような大災害では、もうちょっと泥臭い「火事場のくそ力」みたいな能力が必要になってくる。
今回のように、社会インフラが保たれた中で行動変容を要求されるという、ある種、熱くてクールなシチュエーションは滅多にお目にかかることができない。

* * *

ところで、今回のコロナのような全国一斉自宅蟄居生活が、今後あるかどうかわからないが、一人の人間の個人史としては、似たようなことはよくある。
例えば大きな病気や怪我をして入院したり自宅療養したりする時だ。

研修医の頃の受け持った患者さんの思い出である。
確か潰瘍性大腸炎の患者さんだったと思うが、入院生活が非常に苦痛で、うつ状態になっていた方がいた。
訊いてみれば、趣味はゴルフやテニスで、外で遊ぶ趣味ばっかり。
家では寝るだけ。本を読んだりテレビを見たりするような趣味は一切ない方だった。
こういう人が、入院安静を強いられていると、今までの生活パターンが全くできない。
そりゃ定めし苦痛だっただろうなと思う。

でもこれは皆に言えることで、今回のコロナの自粛で、家でやることがないと、かなりしんどい思いをしている人。
アフターファイブは飲みに行ったり風俗に行ったりするのが息抜き、みたいな人。
そういう人は人生の後半で、骨折や癌などで入院生活を余儀なくされた場合に、おそらく同様のしんどさがある。

インドアでそれなりに楽しめる趣味、趣味と言えるほどでなくてもいいけど、時間つぶしができるようにしておいた方がいいですよ、本当に。
今回のはいい予行演習になったと思う。

*1:ところで、既存の遊興施設で同じビジネススタイルをとらないのはなぜだろうか?例えば、ディスニーランドにしてもUSJなどにしても、プロ野球観戦にしても、仮に今の15倍の入場料をとり、1/15の客しか入れない、ということをしてはダメなのだろうか?もちろん飲食やノベルティグッズの売り上げなどは人数が減った分減るだろうが、見かけ上の入場料収入は確保できる。でも1万円を超えるチケットは原則ないのはなぜだろう?今年度だけでもいいからやるべきだと僕は思う。例えばご当地広島カープだったら、年間5-6回試合見に行くのを一回にしぼるって見に行くだろう。5万のチケットでもファンは行くと思う。だって周りに自慢できるもん。

*2:あと所属医師会は僕より若手の理事が奮闘してオンライン発熱外来を開設、医師会でドライブスルーPCR検査所を開設したり、かなり対応が早かった。

*3:介護保険の審査会についても2月ごろから一部委員から感染流行時に集まるのはどうかという意見が出ていたが、反応は鈍く……で、4月末に決まったのが、Faxを使ってやりとりをします、という時代遅れの代物。千鳥のノブではないが「なぁ?バカなんか?」と言いたくなった。iPadを委員の人数分買うのには議会を通さないと…とか言い訳をいただいたが、いやそれパイロットで試してないのにいきなりiPad人数分購入するわけ?端末持っている委員はタブレット貸与いらないでしょうし、普通はまず小規模でやってからでしょうね。まあ本質論を言えば、審査会そのものが不要、というところに落ち着くんじゃないか、とさえ思いますけど。

Intermission

今週のお題「カメラロールから1枚」

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自室

長年はてなを使っていますが、「お題」でブログエントリしたことがないので、今回はやってみました。

* * *

三月から自宅に蟄居している。
折角の機会だから、自室を片付けることにした。
こうなる前は自宅はほとんど寝るだけのスペースだった。独身一人暮らしの頃から溜め込み続けたモノが溢れる自分スペースには、意外や意外にいろんなものがあるものだ。片付けしながら、しばし見入ってしまった*1

2012年に家を建て、そこからは一軒家暮らしだ。
ちなみにこの書斎は3.5面が壁面本棚収納になっている書庫(およそ四畳半)。この部屋はあくまでも私の蔵書を置いているだけで、それ以外にも本棚は結構ある。

ただ、最近は紙の書籍を買うことはめっきり減って、Kindleで購入することが多いので、蔵書は全体に鮮度が落ちているのが悩みどころではある。

2001年に買ったアーロンチェア。多分機能限定の小サイズだったと思うが、当時10万しなかったように思う。完全に死蔵していたのだが、この状況になって長時間座れる椅子があることはありがたい。

Zoomとかのテレビ会議のためもあり、15年ぶりくらいに自宅のディスプレイを買い換えた。DellのUSB-Cハブが着いているやつ。

USB-CポートをMacに繋ぐだけで、外部ディスプレイとの接続とMacの充電、それから有線LAN接続が、一本のケーブルでできるという優れものである。
あと、買ってから気づいたのだが、左側面にUSBポートが二つついていてここもUSB-Cのハブと繋がっている。少なくとも周辺機器の充電には十分使える。

本棚の整理はもうキリがないので、文庫本とかはだいたい背表紙の色でゾーンをわけている。そういう分類をしていると、講談社現代新書のマルチカラーは非常に困るのである。

*1:2008年くらいに買ったコンドームが出てきたのには驚いた。消費期限 2017年……んー、そうですか…

コロナ禍 手段と目的の履き違え

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めっきり外出しなくなった
コロナ、コロナ、コロナ……コロナウイルス(COVID-19, SARS-CoV-2)。

今年のGW=ゴールデンウィークはガマンウィーク。
誰か知らないがうまいこと言ったもんだ。

* * *

ちょっと前に、日本のコロナ対策は「ハイコンテクスト社会」の文脈で支えられていると書いた。
hanjukudoctor.hatenablog.com
はっきりいって、敗戦以後、日本政府は一貫して強大な権力を持つことを許されていない*1から、トップダウンで有効な政策を決める権限も、また能力もない。そんな中で死亡者の数を考えると、日本は今の所よくやっている。
GWまでの緊急事態宣言も、まあ遅い早いはあれどまあやらなきゃいけないことを、やってる。

ただ、実行権限が曖昧なために、いわゆる「日本的なムラ社会」を利用した、同調圧力と相互監視を基調とした、陰湿な草の根隣組活動で、活動を縛っている。
ボトムアップ式の外出自粛といえば、まあそうだ。

ただ、ここにきて「自粛警察」みたいな人がやたらと他人を怒鳴りつけたり張り紙をしたりというボトムアップゆえの弊害が目立ってきており、社会はギスギスしているようだ。
うちの家族も、仕事から帰ってスーパーで買い物をする時にマスクをしていなかっただけで、後ろにならんでいるおじさんに「なんでマスクしていないんだよ!」と咎められたりしたそうだ。
ああそうか短期間でもう市井はこんな感じにまでなっているんだ、とびっくりしたそうだ。
多分大都市圏ではそれ以上の相互監視と攻撃が当たり前になっているのだろう。

こうした「自粛警察」の人たちは、自分の嗜虐心を満足させるためだけに「自粛」という錦の御旗で他者を攻撃しており心はすでにダークサイドに落ちている。*2
blog.tatsuru.com
最近の内田樹の論考にはあまり賛成しなかったが、これは腑に落ちる。
まさか内田翁も「こういうことが起こるのは政府が悪いからだ」とは言わないだろうかな。*3
こういう「空気」で人を攻撃する習性は日本人の宿痾である。平和な今でさえこうなのだから、戦時中の大政翼賛体制の同調圧力って、さぞかし息詰まるものだったんだろうね。
はだしのゲン』の一巻の描写って本当だね、と自粛警察を見ていると納得できる。やれやれ。

* * *

ただ、我々としては、ちょっと冷静にならないといけない。
手段と目的の履き違えは、特に日本では起こりやすいのだ。
目的は、このコロナウイルスの感染による被害を減らすことだ。
その手段が、Social Distancingであり、8割減であり、三密を避けることだ。

しかし、往々にして、手段そのものが目的となる。
自粛警察の人たちは、他人にSocial Distancingを守らせることに執心しているけれど、すでに当初の目的も忘れて、他者を攻撃するという行動そのものに目的がすり替わっている。
「8割減」も、わかりやすい原則という意味では当初効果的ではあったが、あくまで目的はコロナの新規感染を減らすためであり、そのための一手段に過ぎない。
業態ごとにきめ細かく可否を決めて、「一律8割」は変更する、などの作戦変更は十分ありだと思う。

ただこの国では一旦決めた「形」を変えづらいのだ。
初発の意思決定のスピードもこの国では遅いが、実は、そこはまあ我慢できる程度の遅さだ。
実は一旦決めたものを捨て去ることが、この国ではとても時間がかかる。
日本は断捨離できない国なのだ。
だからこそBCG予防接種などもいまだに続けていたことがひょっとして効果があるのかもしれないけれども。
一度決めた「型」を崩したり変化させていくのが、とてもヘタなので、おそらく4月上旬までに作られたフレームワークを、簡単に変えることは難しいのではないかと思われる。

さて、これからどうなるか。

* * *

ちなみに、ゴールデンウィークは僕に関する限り、ずっとガマンウィークである。
hanjukudoctor.hatenablog.com
自分の日記を振り返ってみると、これは基幹病院にいた頃。GWは仕事が止むことはなかった。

その後実家の病院に戻り、しばらくはディズニーランド、北海道、沖縄とか家族旅行をしたりした時もあった。しかし今は家族の事情もあり長期の旅行にも出かけられないので(ついでに犬も飼っているし)盆正月とGWはむしろ毎日一度は病院にでむき、入院の人の指示を出したり、「かまど番」みたいな仕事をやっている。だから、あんまり例年と変わらないっちゃあ変わらないな。

その他のBlogの更新:

半熟三昧:

『パリピ孔明』 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
『魔王、死す!』船瀬俊介 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
『驚きの世界史』 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
『受験は要領』に救われた私の中高時代〜 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
家にずっといる割に、有意義な重めの本をどんどん読書していく、という風にはならんですな。
『ゴッドタン』とか『相席食堂』をアマプラでだらだら見ています。
「受験は要領」は自分の受験生時代を振り返った自分語り。今こういう受験本でオススメはなんなんでしょうかね。

*1:誰に?と言われると、一つにはアメリカであり、もう一つは中国だろう

*2:なんだか藤子不二雄FのSF作品集にある『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』を彷彿とさせる話である

*3:言わないでいてほしい

コロナ お酒とタバコ

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ずっと家にいるので、我が家の愛犬とちったぁ仲良くなりました。
コロナ、コロナ、コロナ……コロナウイルス(COVID-19, SARS-CoV-2)。
非常事態宣言はそれなりには奏功していて、新たな発症患者は少し減っているのは間違いない。
ただ、出口戦略。ここからどう持っていくのかは、かなり難しい政治判断が求められるのだとは思う。

多分「人命第一」という建前を最後まで貫徹するなら1年以上の耐乏生活になる。
でも、耐乏生活も度を越して日本経済の屋台骨がぼっきり折れると、中長期的には多分もっと人が死ぬかもしれない。
アメリカも州ごとで方針が様々で、揺れていますね。トランプは経済を優先させたいみたいだし。

日本では誰がこの「トロッコ問題」にケリをつけることができるんだろう?
みんなが「この人の決定ならしょうがない、恨みっこなしだ」と思える人がいるだろうか?

うん。いない。
ただ、日本人は「死者を批判しない」という民族的なピットフォールがあるので、
意思決定をして「みんなゴメン!責任とるわ」といいながら自死(もしくは客死)でもすれば、多分それでおさまる。
Win-Win、ではなくLose-Lose戦略。
逆にいうと、意思決定を下し、死にもせず幸せな老後をその後暮らす、のはかなり難易度が高いと思う。

美しい国、ニッポン。*1

* * *

自分の周りにもあやしいケースがぽつりぽつり出てきている。
職員にしろ患者さんにしろ。保健所にPCRをとってもらう事例がぽろぽろある。
 幸い今のところ陰性が続いているのだけど、結果がでるまで気が気ではない。
 そして、いつかは陽性がでて、短期間にしろ病院の封鎖を行わなければならない日は、多分くるのだろう。

コロナは「コロナでーす熱出てまーす」と正面からやってくる症例よりも、斜め後ろからやってきて気がつくとコロナ、という症例が怖い。

* * *

一臨床家として純粋に疑問なのは、なぜ日本では重症患者・死者の数がここまで少ないかだ。
二百人以上の死であるから、もちろん少ないとはいえないのだが、アメリカやヨーロッパと比べたら二桁違うのは、やはり少ない。

Social Distanceとか、靴文化とかいうけど、それは、感染の広がりに関する因子である。
PCR検査をしていないからだとかいうけど、それは無症候や軽症の発症者の把握の有無に関する因子。
全く医療に捕捉されずに亡くなることが少ない日本では、重症者・死亡者までいった人が全く把握されていないとは考えにくい。*2
そもそも把握が甘いと思われる日本の感染者数総数を分母としても、重症者や死亡者はかなり低率なのだ。
分母はもっと多数かもしれないので、そうなると重症化率・死亡率はさらに下がる可能性だってある。

一体なんなんだろうね。
根拠はないけれど、個人的にはやはり何らかの交差抗体があるんじゃないか。
ぶっちゃけ、似たようなウイルスに罹ってたことがあるんじゃないのか、と思ったりもする。
だから、もしアビガンとか、ちょっと効く薬を積極的に使って死亡率を今よりも50%程度は減らせるのであれば、腹をくくって経済優先に舵を切る選択肢もあるかなーと思ったりもする。(あくまでも専門家ではない人間の戯言ではありますが…)


* * *

我々の業種はテレワークにはなりにくいので毎日仕事場(病院)には出勤しているのだけれど、それ以外はほぼ自宅にこもっている。
うちは四人家族であるが、幸い家族がずっと自宅で過ごしてもそれぞれのパーソナルスペースがゆっくりとれる程度には広く、今心の底から一軒家を建てておいてよかったと思う。
昨今のミニマリズム上等の文明社会の観点で見れば、家みたいな重厚長大なものにお金を使うのはダセエみたいな考え方になるのだが。
今にして思えば、その人固有のスペースはやはりあってよかったなと思う。我が家族は必要とするパーソナルスペースがかなり広いのだ*3

* * *

ところで、ほとんどの人が引きこもりになっているけれども、アルコールの問題飲酒の方々にとっては、私が診療している限り、このコロナ禍は悪影響がひどいような気がする。だいたい8割くらいの人が酒量が増えている。

理由はいろいろあるけれども…

  • することがない。
  • 車の運転が不要なので、家で腰をすえて飲める
  • 社会不安。メディアをみていても、社会全体の不安が喧伝されており、ストレスになっている。
  • 経済不安。大なり小なりの職種において業績の冷え込みが予想され、これも将来不安になる。
  • 孤立化。Social Distanceそのものはやはり寂しいため、飲酒家にとって悪影響にもなる。

テレワーク中の飲酒は可能なようだが、これは飲酒コントロールという意味ではかなりまずいと思う。日常診療でも、昼からお酒を飲んでいる人は、依存症に陥りやすいのだ(コントロールできなくなるから。昼は我慢して夜飲むというのは、当たり前っちゃ当たり前なのだが、なんらかのコントロールを意味する)
これから不況、失職する人もでてくるかもしれないが、そうなると飲酒の問題はさらに増えるだろう。
家に篭っている今の時期にはおそらく隠蔽されていると思うが、外出自粛が撤回されたときに、飲酒問題は大きな公衆衛生上の問題となって立ち上ってくるようには思う。
やだなーと思う。もう今から憂鬱だ。

* * *

ちなみに、喫煙はどうか。
私はかなりタバコのことはネチネチと外来で禁煙を勧めるタイプの町医者なのだが、喫煙はコロナの重症化、死亡リスクを押し上げるので、ここぞとばかりにアピールして禁煙をすすめている。*4
が、今のところ禁煙に応じる姿勢は、全体としては乏しい。実感として10%もいない。
現実に重症化して死亡すると、喫煙者の数はへるだろうね。
コロナがSmoker Removerとして作用する可能性はあるのかもしれない。
ただニコチン依存という薬物依存だから残った喫煙者はやすやすと禁煙はしないんじゃないかな。
ガリア戦記にてカエサルのもとで歴戦した兵士のように、少数精鋭化するのかもしれない。
手強い。
これまたやだなあ。

しかし今年の4月からタバコに関する法令が改正され(健康増進法)、多くの飲食店でも喫煙が厳しくなる。
今は飲食店そのものが休業しているから、それで困ることはないわけだが、外出自粛が解けたあと、喫煙環境は一段と厳しくなるはずだ。
また、例外的に零細・小資本の飲食業については、経過措置という名の猶予が設けられていたけど、多分この飲食業不況で、そういった店の多くが退場するかもしれない。そうすると、最低でも分煙の店が増えるので、嫌煙の私には過ごしやすいことにはなりそう。
ただ、その分路上喫煙が増えるかもしれないんじゃないかと思っている。

その他のBlogの更新:

半熟三昧:

『ひとりでしにたい』カレー沢薫 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
『日々我人間2』桜玉吉 - 半熟三昧(本とか音楽とか)
クイーン・コング - 半熟三昧(本とか音楽とか)
えっと、あの、ちゃんとした本も読んでいるんですよ(少しは…)
アウトプットでまとめ直すのが、今難しいんですかね。さらっと紹介できるものにいっちゃいますね。

ジャズブログ:

*1:安倍総理は、今までの政策プロセスでそういう信頼を醸成することに失敗しているので、無理。もしこういった聖断が下されるとすれば、やんごとなきお方のお言葉以外は無理じゃないかと僕は思う。あ、やんごとなきお方は生死は問われませんよ、もちろん。日本国民として生きることをそもそも許されていないのだから

*2:これは町の中小病院で臨床をやっている自分の感覚でもそうだと思うのだ。少なくとも不審な肺炎や多臓器不全が増えた印象はない。

*3:オール隠者気質笑

*4:おっと、しかし今飛び込んできたニュースによると喫煙者はコロナ感染率が低いという知見もあるようだね。理由はわかっていないが、ニコチンは感染リスクは下げるかもしれない(バイアスかもしれない)。けど、慢性の喫煙による肺障害は重症化・死亡化リスクをあげるという事か?まだ確たるデータではないのでちょっとわからないが、臨床というのはイデオロギー通りにはいかないのが面白いところだ。…というか、もしこれが真実なら、喫煙者で、今回のコロナが怖くて禁煙した人こそが最もリスクが高いことになる。なんて悪魔的なウイルスなんだ…

コロナ 壊れる世界

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2020年白滝山。うさぎじゃなくてカピバラじゃないですかという指摘をいただいたけど、それは白滝山に言うてくれ…

コロナウイルスの猖獗は止まるところを知らず。

首都圏の指数関数的な患者数の増え方からすれば、まだまだ対岸の火事…と思っていたのだが、我々の住んでいる二次医療圏にもコロナウイルス陽性の方がでだしたし、広島県では複数のクラスター爆弾が炸裂し、感染上位県になりつつある。

首都圏の動静をニュースでうかがいつつ恐れおののいている様子は、
昔の、軍隊や運動部で、一列に並ばされて、鬼教官の鉄拳制裁(またはビンタ)を待っているような気分だった。
しかし目をつぶってブルブル震えている間に列の進みが早くて、あと二、三人でビンタを食らうところまで迫ってきた。
もうおしっこちびりそう!

* * *

ここまでの日本の政策は、意図とは違う部分はあれど、まあまあうまくいっていた。
ミドル層からボトム層の医療従事者は状況にうまく適応し、行政と保健所も(保健所の人員はめっちゃ手薄なのだ…)与えられたマンパワーでかなり頑張った。
ただ、これから指数関数的に患者が増えるなら、もう厳しいかもしれない。

軽症者はホテル直行で缶詰!
 ができるようになれば、もうちょっと余裕があるかもしれない。
けど、ICU/HCUはそろそろキャパを越えてくる(大都市圏はもう超えてる)。
そうなった場合の、現場の混乱はいかばかりだろう……
頑張っている現場が誰に人工呼吸器をつけるか、とかのトリアージをするのは、かなり精神的に負担になる。
できれば倫理委員会みたいな現場サイドとは離れた「文官」が高度治療の適否を決める、など権限の分離できたらいいのだが……
そうでないと急性期治療担当の医師の心はつぶれるぜ……

* * *

結局、今の日本政府はハイコンテクスト社会だからなんとかなっているけど(これは以前に書きました)やっぱりどうもピリッとしないな。
戦争に負けて、明確な指示系統を持たされていない組織の悪弊がもろに出た、というのが真相だろう。『シン・ゴジラ』においてブラックユーモアという形で示されたこの国の構造的欠陥は、やはり改めることはできなかった、ということなのだろうか。
hanjukudoctor.hatenablog.com

ただ、これは改めて書きたいけど、政府の批判以前に、マスメディアは世界のどこの国よりもひどすぎると思う。
政府がすごいいいとは思わないけど、マスメディアの糞ぶりに比べると、相対的に「頑張ってるネ!」と言いたくもなる。

* * *

直接診療にあたっている指定感染症医療機関の担当科がプレッシャーなのは言うまでもないが、COVID-19の怖さは正面からではなく斜め後ろから忍び寄ってくる無症候のウイルスだと思う。
その点では正規軍同士の衝突ではなく、対ゲリラ戦の戦い方が参考になるだろう。
私も小さいながらも現場指揮官であるから、戦況・情勢を見極めつつ戦わなきゃいけないのだけれど、どうも勝手がわからないのだ。

多分この厄災に「攻め」の手はないのだ。
「守り」しかない。守り続けるしかない。

感染防御、手指衛生消毒・うがい、三密を避けるという当たり前のことを繰り返すしかない。
「当たり前のことを丁寧に」というやつね。
ただ、それが対策っても、確かに対策している気にならんもんなあ……
多分その辺のもどかしさが、この疾患の問題点なのかもしれない。

* * *

私も2月後半から出張もなくなり、夜の会合もなくなり家に引きこもっている。
そうはいっても退屈なので、Zoom飲み会に参加したり、東京のミュージシャンとNetduettoというやつでセッションをしてみたり、ブログを更新してみたり*1、それなりに忙しくはやっている。

そうこうしているうちに、職場も、コロナにニアミス!みたいな感じになってきて、限りなく怪しいけどPCR陰性だったり…微熱と咳の職員がでたら疑心暗鬼に襲われたり…ということを繰り返している。
流石に私服に白衣が怖くなってきたので、スクラブ(術衣)に着替え職場を出るときに着替えるようにした。
スマホは丸洗いできるけどiPadはできないのでiPadのケースを自宅用と病院用に分けたりするようになった。
マスクのつけ方も上手になったりした。
手荒れはもう限界だ。

仕事も忙しく、わりと病院をくるくると動き回っている。
戦時下ではあって、普段の自分とは違うけれども、戦っている医療従事者の戦列の端っこであがいている自分のありようは、別にいやじゃない。
でも、自分の魂の何かを取り崩して推進力に変えているような、そんな消耗感も感じるのは確かなのだ。

変化に対する適応力を試される 2020年になりそうだ。

*1:とはいえ、思索にはふけるけれども、アウトプットは案外難しい。このブログもペースは減っているね

コロばぬさきの杖

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珍しくきれいな虹。夕方に。
コロナ、コロナ、コロナ…
情勢は日に日に悪い方に向かっている。

新型コロナウイルス(COVID-19、SARS-CoV-2)、4/2現在、大都市圏での感染者はじわじわと増えて、いつ指数関数的な爆発に陥るか、非常に恐ろしい瞬間に向かおうとしているかのように見える。

志村けんさんが亡くなられた。
すごく悲しく、ショックだったが、これで少し三月下旬の緩んだ空気が引き締まったのも事実だ。
ただ、「コロナ戦争における爆弾三勇士」みたいな存在になるのも、志村けんのありようからすれば不本意なことだよなあ、とも思う。

* * *

僕は田舎の中小病院で、内科をしている。
いまだに自分のいる二次医療圏からの発症者はまだ、いない。
その意味ではまだまだ余裕がある。

ただ、ニューヨークで起こっていることが、三〜四週後には東京にも襲いかかってくるだろうし、
東京で起こっていることが、三〜四週間後に僕らの街にも襲いかかってくる。
日本人の行動がうまくハマって、欧米ほどひどくなければいいのだけれど、甘い見積もりはしない方がよさそうだ。

* * *

田舎とはいえ、鎖国しているわけではないから、いずれ、どん!と津波はやってくる。

標準防護策をしっかりしていれば、感染しないんじゃないかと当初は思っていたが、
ニューヨークやイタリアの、日本の平均的な医師よりも高給の、すなわち高級な医師たちがあっさり罹患している事実をみると、
我々だって診療を通じて感染しないとはいえまい。*1

ひょっとしたら死ぬんじゃないか、という考えにとりつかれると、やはり怖いのだ。
僕なんかは60歳まで生きれたらいいや、なんて日頃公言しているくらいの早死に万歳論者なのであるが、それでもやっぱり怖いと思う。*2
運悪く、私も妻も死んでしまったら、子供達はどうなるんだ。

癌とかの病気は、惨めな気持ちにはなるが、1ヶ月くらいはいろいろ事後処理をする猶予がある。
でも、この病気で運悪く重症化してしまったら、呼吸困難で病院に担ぎ込まれて、あっという間に隔離されてしまう。
人工呼吸器にまだ運よく空きがあるとしても、挿管されてコミュニケーションもとれないままに1〜2週間経って死んでしまう、ということもあるわけだ。
感染爆発で医療崩壊していたら、一〜二日で苦しみぬいた挙句死ぬのかもしれん。
次に家族に会うのは、骨になってからなんだ。

非常に理不尽な死だ。
が、東日本大震災だって、阪神大震災だって、天災というのは理不尽なものなのである。

お金のこととか、銀行口座の口座番号、ハンコなどをきちんとしておいた方がいいかもしれないな、と、
45歳の身でありながら今本気で思っている。*3
まあ、このBlogとかはどうでもいいけど、更新が止まったら、みんな察してください。

しかし、税務署も迅速に動いてくれるんかいな……
僕なんて若いから法定相続人なんて知れているけど、父母世代はどうなんだ。
死んでしまっても、全国の係累に連絡をとり、場合によっては会いにいき相続分の交渉なんてできない。
平時の業務のようにはいかないし、かなりいろいろ難しいような気はする。
政府はここんところのコロナ死亡に伴う相続関連の猶予を保証してほしいな。

* * *

外来は、少し数は減ったが、当然続けている。
普段の外来では、胸部の聴診などをしているけれども、現状では、聴診器を介した感染が怖いので、特に症状申告がなければ、患者さんを触らないようになった。*4
ちなみに、総合診療科の先生は、どうしているのか知りたい。OSCEしぐさ、いまだに遵守していますかね?

80歳とか90歳の患者さんはさすがに家からあまり出ずに大人しくしている方が多い。
それはそれで、サルコペニアが悪化するので、寿命を縮める危険はあるけれども、さすがに肺炎にかかりたくはないので、正しい行動だと思う。

しかし、当地に住む、団塊の世代から下10年くらい、60代〜72歳くらいまでの人たち。
人にもよるけれども、この方達は、4月2日現在はあまり危機感がないように感じる。

高血圧の人とかで、喫煙されている方とか。
志村けんを引き合いにだして、タバコやめませんか?といっても、
「いや〜そうはいってもねぇ」とあまり心には響かない。
まあ、僕は毎回タバコタバコうるさいからかもしれないけれど。

しかし、喫煙はCOVID-19の死亡リスクも重症リスクもかなり押し上げるのは事実。
おりしも四月から健康増進法ってやつで喫煙できる場所もかなり制限もされる。
禁煙するにはいい季節なのだがなあ…
僕としても患者さんに死なれたくはないのだ。

また、上述したような「死ぬ準備をしておけ」という話をしても、
「えー、先生、おおげさ……笑」と今ひとつ反応が鈍い。

まあ、これは地域にまだ患者さんが全然いないのだから、無理もないかもしれない。
まだ当地に厄災がくるには数週間ある。その間に考えてもらおう。

60歳〜70歳の喫煙家の重症化もしくは死亡率は、かなり高いだろう。
10%をくだることはあるまい(追記)これはやや乱暴な推論かもしれません。

ちなみに、敗戦後のシベリア抑留された日本兵の死亡率が、10%程度である(57万に対し5万8千人死亡)。
シベリア抑留されるかもしれない、と考えると、おそろしくなってこないか?

今僕らにできることは、だからstay home。
Stay home。

(追記)
資料を再確認しますと、60代の死亡率は3.6%、70代の死亡率は8%(中国・イタリア)
喫煙者の死亡・重症リスクは約3倍という数字があります。
これから類推すると、喫煙60代の死亡率は10%といってもいいかもしれません。
が、正確な資料は今の所ありません。
なので、10%は言い過ぎたかもしれません。
多分5-10%の間におさまると思うので、そのように訂正させていただきます。
ちなみに太平洋戦争での日本国民の死亡確率はざっくり4%です(310万人/7200万人)

*1:JCIとかとっている病院なんて、感染防御についてめっちゃ優秀なはずじゃないか。それでも感染しちゃうの?と思うとかなり恐怖だ。

*2:老いのしんどさを診すぎたからかもしれない。どうせ60歳まで生きられないと思っているからiDecoもやっていないのだ

*3:これについては昔痛い記憶があって、肝不全の患者さんを治療していたときのこと。色々やってやり尽くして最後は肝性昏睡になって余命あと幾ばくもないってところで、奥さんがぽつりと「先生、ちょっとでもいいから意識戻りませんか?この人しかしらない銀行口座があるんです…」と言われ…。奥さん的にはテレビドラマみたいな臨終の際の一言を期待していたようなんだが、そんなの深昏睡になってたら絶対無理。二週間前に言ってくれればなんとかなった。それからは早めにそういうことを匂わすようにしている

*4:ちなみに基幹病院で肝臓内科の専門外来では聴診はしていなかった。プライマリに戻り必ず聴診をするようになったけれども、今、三月から当たり前に患者に触れないようになり、患者さんもそれをあっさり受け入れている。