半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

SNS時代〜「メディBAR in Osaka」に参加して〜

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会場の様子 すし詰めとはこのこと。
週末は、プライマリケア連合学会(JPCA)にお邪魔していました。
私は自分は内科医と思いますが、実際プライマリの診療もするわけです。
それよりプライマリケア連合学会には、メタ視点からの有意義な知のフレームワークが豊富なんですよね。
メタ視点から診療を再定義するような、目から鱗の情報をもたらしてくれる。

今回はそれに絡めて、Twitter 医クラの会「第3回メディBar in 大阪」というのに参加してきました。

* * *

医クラというのは医療クラスターの略で、医療関係のツイッタラー。
Twitterについては結構前から始めてたものの、本格的に使いだしたのは去年くらいから。
で医クラの人たちの存在に気づいたわけです。

Facebookなどの実名SNSは、ほぼリアルに会った人とのつながりです。
いわばリアルの延長ですが、Twitterは、そもそも多くが匿名で、全く関わりのない方向から予想もしないレスポンスが帰ってくることもある。

私、Web上の活動、2000年にこのサイトの前身を作ったこともあり、歴だけは長いんです。
でもTwitterもBlogもアクセス数も伸びないし、あまり最適化できてない、もっと言えば、現代に対応できていないなーと思ってました。

で、こういう集まりがあるんだ。へー。
ということで参加。
人生初のSNSオフ会になります。*1

* * *

大阪駅から一駅西にくだった福島駅のほど近くの会場に、少し遅れて参加しますと、
70人の参加で会場はぎゅうぎゅう!
医師・看護師・コメディカルいろいろ参加のカオスな場所。

仕切っておられるのは医クラ界のアルファツイッタラーの人たちでしたが、
みんなコミュニケーションスキルも高いし、会話も如才ない。
フリーランスであったり、病院勤務医だったりする彼らは、
普通に、リアルの知り合いだったら「よくできる医者」って感じの人たちでした。*2

端的にいって、いい意味で意識高い人が集まっていたんだと思う。
(特に医学生および研修医はそんな感じでした)

こういう超大人数の集まりだと、気圧されてしまいますね。しかし。
どうしてもちょい歳上同士の会話に加わったり、話が通じる開業医同士で集まってしまい、隠キャぶりを見せつけてしまいました。
このへんは自分の行動として反省したいところです。*3
二次会は着席した会でしたが、Twitter的にえらい(フォロワーが多い)人ほど腰が軽く、いろんなテーブルを回っていたのも印象的でした。

コミュニケーションスキルー!

関係各位のみなさまありがとうございました。
とても面白い時間をすごさせていただきました。
主催者の方々、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

* * *

こういう会を体験しても、やはりこのSNS/Blog時代に、自分は完全には適応できていないよなー、と思った。
(いや、ひょっとしたらどの時代のどの集まりのレセプションにも自分は適応できていない気もするけど……)
また「キャラ」としての消費のされかたに長けている人が、Twitterなりオープンなネット社会では強いのかなあと思った。
リアルな彼らは普通の好青年なので、Twitter向けのコメントのキャラ化はやっぱりうまいよなあと思う。

私も歴だけは長いけど、ブログの記事は3000-4000字と無駄に長かったり、リテラシーのない人がアクセスできない文章を書く。
そして、いろいろな属性を含みすぎていて、よくわからない奴だと思う。
平易な言葉で一般の方にもわかる情報提供、わかりやすさが、必要だなあと思う。

でも、Twitterでの立ち居振る舞い、多分変わらないだろうなあとは思った。

* * *

多分こういうSNSのつながりみたいなものも、人間関係として無視できないものになっていくんでしょうね。
地方都市では今はほぼゼロですが、大都市圏ではすでに当たり前になっているように思いました。

今の自分をとりまく人間関係は、高校大学の同級生、医局の人間関係、派遣先の病院での人間関係、学会などでの知遇。
そういうリアルなつながりに比べると、SNSでの繋がりというのは、ひどく自由でもあり、属性の違う様々な人とコミュニケーションできる可能性があり、随分と偶然性に富んでいるよな、と、昭和おじさんとしては思ったわけでした。

人間関係は複線あった方が、軋轢からも逃げ場ができ、息苦しくない。

* * *

ただし、人間関係に費やされるリソースの総量は有限だ。
SNSの人間関係の代わり、既存の関係性の何かが薄まるのは事実だと思う。
それがなんであり、それによって社会がどう変わるのかは、ちょっとわからない。

*その他のBlogの更新:

*1:厳密にはザウエルさん、あねごさんというHTML世代の人と会ったことはありましたが、旅先についで、という感じでオフ会というのとも少し違っていたように思う

*2:ごくまれに、あ、ちょっとやばいかも承認要求高めかも…という人いましたけど

*3:なんかおれKKO(キモくて金持ってるおっさんそのものちゃうん?とか思いながら挨拶してました)