新病院の建築、そして引越しがようやく終わりました。
正確には旧病棟の取り壊しと駐車場の整備の工程が残っていますが、その4ヶ月が過ぎれば、計画段階からいうと足掛け三年にわたるプロジェクトが成就することになります。
のんきそうにこういうブログを書いてるんですけれども(あんまり書けてもないけど)、実は2013年から親の経営している90床の病院にて勤務し、2014年から院長、今年の4月から医療法人の理事長に就任するんです。まったく分不相応なことです。
恐縮です。今後ともよろしくっす。
んで、建て替えの話をば。
約30年前にうちの父が創業した病院ですが、現在の基準では耐震基準を満たさないし、今の水準ではやはり狭くて快適ではなかったんです。また改築に次ぐ改築を繰り返していたので動線も悪く、使い勝手が悪いというのもありました。そんなわけで、建て替えをしないでだましだましやってく、というのに限界が来ていました。これでは次の世代は生き抜けない。
正直、タイミングとしてはやや悪かったんです。東北の大震災、そしてオリンピック需要もあって、建築費は高騰している時期でしたから。公共事業の入札不調がニュースがひところ話題になりましたね。
では建築費が落ち着くまで待つ……というのも難しい選択肢でした。そもそも建築費の高騰が落ち着く目がありません。それに医療業界はこれから大きく冷え込むことが予想されてるわけです。待てば待つほど条件は悪くなる。
2010年頃から「大きな設備投資は2018年までにしておけ」というのが医療経営コンサルタントの共通認識になっていました。2018年は医療と介護の同時改定なんですけれども、ここがターニングポイントであるとかなり昔から予想されていたし厚生労働省も提示している。
約二年後に迫った今は、まさにその思いを強くしています。
なので建て替えのチャンスは、今のタイミングしかありませんでした。本当はもう三年前くらいが外部条件的にはベストかと思いますが、これは、基幹病院に滞留していた自分が悪いのです。
そんなこんなで、建て替え計画が始まりました。
続く(続かないかも)。