半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

フィ「ギ」アのギ。

 フィギュアスケート、すげえなー。と月並みな感想。

 それにしても、エキジビジョンは、ピンスポットの照明で、周りはライブ会場とかで使われるような色のついた照明で、大層幻想的で綺麗でした。

 競技の際はそれこそ、キンキンに白色灯で照らされていて、演出という意味では味気ないなあと、エキジビジョンと比較すると思ったりしました。これは、競技という性格上、審査員が見逃しのないよう、競技者にとっても、見えにくいところがないようにという理由だと思うんですが、スケーターが映えるという意味では、断然エキジビジョンですよね。しかし照明のカラーリングと衣装のカラーリングという風に、色彩の自由度が高くなるから、色々難しいんだろうなあと思いました。

 あと気になったのは、音楽に合わせて手拍子を観客がしたりするわけですけれども、あの手拍子が絶望的に合っていない。ものすごくあっていない。テレビで観ていても、イライラしました。おそらく広い競技場で、残響もかなりあるせいだと思うのですけれども、スケーターもタイミングとりづれえんじゃないかと思う。

 そもそも手拍子って、一番簡単なものだと思われている四分音符の頭打ちだとしても、正解は茫洋とした時間の流れに対し、一点しかないわけです。手拍子でリズムを正確に出すのは実はけっこう難しいことなんですけれども、一般的には非常にぬるいテンションでなされる傾向にある。

ま、中心極限定理により、逆にみんながまるっきり正確じゃなくても、大観衆が打ち鳴らす手拍子というのは、結果的に、正確なヒットポイントのところで、音圧が最大になるという、これは群衆による最適化というのがあるんですけれどもね。不思議なもんですが。