半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

Bathガス爆発

 ガス爆発。

 びっくりしました。

 しかし、あの事件でさらにびっくりしたのが、関東平野には結構な量の天然ガスが埋蔵されているという話でした。

 今回の事件は、温泉=地熱エネルギーで熱せられた地下水を掘る装置で、天然ガスを汲み上げてしまったことが発端となっている。

 しかし、単純に考えたら、わざわざ地下深く掘って管を通すのなら、ただのお湯を汲み上げるというのは経済的に不合理な行為だ。ましてや、汲み上げた水を利用して、副産物としてあがってきた天然ガスを廃棄してしまうなんて、このエネルギー争奪戦を繰り広げている現在の世界情勢からいうと、クレージーとしかいいようがない。

 しかし、おそらく、小規模な採掘管からめいめい汲み上げられた濃度のまちまちな天然ガスを集合して商品として使えるようにする方がコストが高くつくんだろうなとは思う。

 ということは今回の教訓を生かしたソリューションは、天然ガスが爆発しないよう、安全な閉鎖回路を通って天然ガスのみを抜き出し、廃棄されるということになるのだろうか。


 ところで、今回爆発の原因になったメタンガスなどは、CO2よりもはるかに温室効果としては高いはずで、もし、そのままメタンガスを放出すると非常な環境負荷になる。


 敢えて大上段からものを言わせてもらえば、「都心で温泉に入りたい」という都会人のエゴは、結構高いものにつくのではないかと思う。かといって、日本国民がこの一件をきっかけに、深度採掘によって供給された温泉をあきらめるようになるとは、ちょっと考えにくい。

 そういえば、阪神大震災の時でも、明石大橋の建設が地震が起こったきっかけの一つであった、なんてことが市井のレベルではまことしやかに囁かれたものだった。学術的な実証などできようもないのだが、地脈に杭を打ち込んだのが刺激になった、みたいなことがささやかれた。

 来る来る来る来るといいながら関東地方に一向に地震がこないのは、ひょっとして、関東地方におびただしく打ち込まれた温泉のボーリングが、エネルギーのガス抜きの役割をしているのではないかと、以前思ったことがある。

 これはトンデモ的なたわごとですがね。