半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

中年の憂鬱

2022, 浜松

コロナ・コロナ・コロナ…
第7波はどうやらピークを越したようだ。
多分感染者数は今後もそれなりに続くとは思われるけど、相対的にいえば「ニュース」ではなくなってゆくみたいだ。
インフルエンザはぽろぽろでているようだし、この冬の戦い方は、また少し違ったものになるのだろう。

誕生日

48歳になった。

正直、あまり調子はよくない。

コロナ禍も3年目。
戦争も始まったし。元総理も暗殺されてしまって、この前国葬があった。
世界情勢には暗雲がたちこめて、世界経済も一筋縄ではいかなさそうだ。
かつての平和な日差しから一転陰ったように思える。

中井久夫先生が「マルス感覚」と名付けた、「乱」の雰囲気である。

* * *

個人的にも、いろんな人と会って話をして会食して、というかつての生活は、コロナ禍で自省を強いられる日々に。
しかし昔ほど読書も進まない自分に気づく。

そんな生活を続けているうちに、なんだか心が弱くなったように感じられる。
人と濃密な付き合いをすることに、怖気づいてしまう。
楽しいことをしても、楽しみを100%享受できない感じといいますか。

端的に、自分に自信がなくなった。
周りを巻き込んで何かを行うことに躊躇するようになってしまった。
根拠のない自信がなくなってしまった。
人を誘えない。誘って起こるいろんなケミストリーに、責任を持てない。

陽キャぶっていたけれど、陰キャやねんなあと思った。

幸い、仕事は好調です。
なんなら過労死しそうなくらいです(コロナを抜きにしても)。

もちろん職場内部の人間関係にはいろんなことがある。
いいニュースも悪いニュースも、ある。
ただそれを受け止め、組織は進ませるしかない。
傷ついた人には申し訳ないと思いつつ。
歩みをとめてはならない。
未来に対応しなければいけない。

新機軸を考えることは、本来楽しいはず。
ですが「いや今以上に忙しくなったらどうしよう…」とブレーキをかけてしまう。
これって、手元の仕事が忙しすぎるからで、多分バランスがちょっと悪いんだよね。

* * *

もうちょっとゆったりして、人(特に医師)を増やし、質にこだわった仕事をしたい。
けど、そのためには、今の陰キャ的態度じゃ、人は来ないだろうし。
アカレンジャーになりきれないまま無理やりやってきたツケが、今まさに来ている気もする。

老化

そういう意味で、メンタルはやや日陰気味ですね。
うちは朝礼をやっていて、各部署から一言ずつ話すというのを以前やっていた。
コロナ禍になり、それを2−3分の動画にかえた。
「理事長から一言」という社内動画、さっぱりアップしなくなった。
 正確にいうと、できなくなった。
 それは、そういう感じで、アジテーションに躊躇するようになってしまった。

とはいえポストコロナ、いやウィズコロナの世の中の変化に組織をうまく御していかなきゃいけないので、
それを考えないといけないんだろうな。


体調もあんまりよくない。
3月には軽く腰椎ヘルニアで、初めて寝返りできないレベルの腰痛に。*1
ひどいのは、老眼。どんどんすすむね。*2
6月くらいから血圧測ったらめちゃめちゃ高くて、降圧薬を開始したりしました。*3
順調に老いていると思う。

理性ではいまの自分の延長線上で、やるべきことは、たくさん思い浮かびます。
しかし、感情の点では全く衝動がでてこないのが、今の自分のよくないところ。

客観視すると、幸せな生活やと思うんだけど、満たされないのは心のありようのためか。
ミッドライフクライシス、意外に先が見えない。

や、相対的に見ると、あたしなんて、恵まれてんすよ。
こんなんで不満とか、自己肯定感の低さを言い出したらきりないんだけれど、それでも過去の自分の気概に比べて劣っているからなんでしょうね。

fujipon.hatenablog.com
わかるなあ。わかるよ。

hanjukudoctor.hatenablog.com
円楽師匠、お疲れさまでした。

*1:幸い今は落ち着きました

*2:これが本を読めなくなった原因かも

*3:クレアチニンもちょっと高めで、要注意