コロナ・コロナ・コロナ(Covid-19, SARS-CoV-2)…
や、第六波。
しんどいやん。
基幹病院の先生はずっとこういう戦いをしていると思うと、本当に頭あがるわ。
当院でも透析患者さん*1がポロポロとコロナ陽性になり入院治療をしている。
最初はおっかなびっくりだったが、慣れた。*2
そして、職員の子供がコロナ陽性 and/or 濃厚接触。休職いつまでかの判断、検査をするかどうか?
延々とその対策を繰り返している。この点に関しても第五波と第六波では数が全く違う。
まん防はあけた割には地域内の感染者は意外に減らない。
次どうなるんだろう…というのが今ひとつ見えてこないんだよなあ。
戦争が始まった
というているうちに、戦争が始まった。
国連常任理事国が明白に隣国の正規軍に全面攻勢をかけるなんてことは、久しくなかった。
この21世紀にそういうことが起こりうるんだ…というのはいささかショックである。
ドローンとかでうまいことやるんちゃうんかったんかい。
問題は解決の落とし所。
ウクライナは意外に*3善戦しており、ロシア軍はこの手の全面攻勢の勝利につきものの電撃的な機動作戦がとれていない。緒戦の出鼻をくじかれたが今更手をひくのもむずかしい。
ただ、我々はウクライナの心配をしている場合ではなく、極東のパワーバランスの変化を心配する必要がある。ロシアの東の端と接しているのだから。
現在ロシアの正規軍のうちの少なからぬ戦力があの局面に投射されている。その分極東はパワーバランスに空隙が生じている。おそらく各国の思惑はそれぞれで、さまざまな力動線を見ながら状況に適応する必要がある。
ロシアという国の動向、中国の動き、この先不確定要素な変数のため、我々の未来は今ひとつ予想ができない。
日本が専守防衛の国でよかった。
もしそうでなかったら、この現時点の戦局次第では、ロシアの勢力範囲(北方領土)への牽制を「しなきゃならない」ところだった。
うまくいけば北方領土奪還できるのかもしれないが、政治的には隣接国に緊張を招き、中長期的には損をしそうだ。
それにしても、疫病があり、そして戦争。きわめて20世紀的なことばかり起こる。
ちょっと前まで我々はSDGsであるとか、温暖化防止にむけて国を超えた協調をしてゆこうとか、ジェンダーによる差別のない世界、暴力のない世界、というのを目指していたはずなのに。
なんだかすべての努力が灰燼に帰してしまった気分だ。
東日本大震災
今日は3月11日。
特別な日だ。
未曾有の大災害がおこった日。
直接被災地にいた方も、そうでない方も、日本人ならなんらかの影響を受けたはずだ。
11年たって、振り返ってみると、みんなそれなりに自分達の置かれた状況に対して頑張ったなあと思う。
今日はそのことを振り返り、そして非業にも災害やその後の経済的な苦境に苦しみ、倒れた人の冥福を静かにいのらなきゃいけない。
* * *
しかしさあ「あの時はひどかったなあ」と振り返る余裕は今の我々にはないよなあと思う。
だって今の方がよっぽどひどい。
コロナ禍の二年間もあるし、おまけに戦争さえも始まってしまった。
日本人の福島原発をを嘲笑うかのように、ロシア軍は原発を攻撃対象としたりてチェルノブイリ跡に駐留したり核のタブーがなく侵攻している。
プーチンも戦術核について、婉曲的な口調であるが、使用の可能性を示唆もしている。
日本人にとって「原発」や「核兵器」は神聖で侵しがたい特別な思いはあるが、諸国ではそこまでの絶対視はされてはいない。
それが日本にとっては古いトラウマ(ヒロシマ)や新しいトラウマ(フクシマ)をえぐる。
しみじみと福島の犠牲者を悼むふうに世情がなっていないのが、もどかしい。
それにしても、世界の進歩、21世紀の「当たり前」がこんな風にやすやすと失われてしまうとは思わなかった。
私10年パスポート8月で切れてしまうのだけれど、しばらく海外にもいけそうにないな。