半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

44歳になった話。

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ちょっと聞いてください。気がつくと誕生日を迎えまして、44歳になりました。
44歳ですってよ。もー。
ギリギリアラフィフではないのですが、さすがに若者という枠からは外れている。
精神年齢は20代からあまり変わっていないんだがなあ。
* *
私は2000年に大学卒業して半年大学病院で研修したあと島根の中小病院に赴任しました。そこの内科部長が確か45歳でした。まだけつに卵の殻のついたひよっこの自分からは、内視鏡はめっぽううまく、言葉遣いは乱暴だが病棟のおじいさんおばあさんに温かい目を注ぐ頼れる存在でした。*1
ただまあ、天然パーマに、白いスクラブの上に半袖の長白衣という独特な風貌。突き出た中年太りで、めちゃめちゃおじさん感がありました。*2
もう、そんな歳なんだなあ……

そりゃあ、今やあたしも基幹病院の内科部長とどっちが偉いかわかりませんが、複数の医療機関をもつ医療法人のトップです。だから、そりゃまあそうか。という気もします。
そりゃ、そんな年だわな。
* *
しかし自分がいる社会的なクラスの中ではまだまだ若手ね。
親の代の人たちもバリバリ元気なので、経営者としては「若手経営者」なんです。まあ国会議員とかでもそうですよね。
IT業界などとは違って、医療・介護分野はかなり保守的です。一代で起業し病院経営をする同年代の先生というのは少ないから、どうしても二代目三代目の継承となる。とするとどうしても実力でポジションを勝ち取った…とはいえないわけで、その分の「上げ底感」がどうしてもぬぐいされない。ITの人たちは自分で起業して数千億円の企業規模の経営をしていて、本当尊敬しますね*3

そういう「自分が若手」のところで活動するとしばしば自分の年齢を失認しがちですが、気がつくと医者人生としては折返しです。人生100年時代*4で、年齢の感覚については、我々の認識の変化も甚だしい。このままいけば、ひょっとしたらずーっと「若手」みたいな立場で20年くらい経っちゃうのかもしれない。

その他のBlogの更新:

ブログを3つ書き分けているんですが、それらのリンクも随時示していくことにします。Blogは最新のものからリスト表示されるのが通例ですが、これは逆に古いものから新しいものに書いていくことにします*5

*1:この病院での研修生活、このS部長、それから理念を重視するY院長のスタイルが今の自分の医者のありようの種になっています。三つ子の魂100まででしょうか。

*2:多分内視鏡しやすい格好だったんだと思います。ただまあ見た目は榎本俊二の漫画にでてきそうな感じでした。

*3:そういう意味では、自分では俺たちなんて本当の経営者じゃあないなと思います。ホンモノじゃねえ。

*4:個人的には無理だと思うけど

*5:しかし、コンスタントにBlogを更新することが前提になるよな…すぐ無理になるかも