おっきい話ばっかりしていたんですが、今日はちっちゃい話です。
病院が新しくなって、PHSも新しくなった。
病院内部の内線電話については、未だにPHSがはばを効かせている。
PHSというのは枯れたテクノロジーであるが、ローカルで使うには安価で安定していることもあり病院内の情報伝達としては事実上デファクト・スタンダードになっている。
イマドキ、Skypeみたいなので、すべての通話を録音する、みたいなのがあるんじゃないんか、と探してみたが、現時点ではドンズバなシステムはなかった。
スマートフォンを使うというソリューションはあるようだが(この場合、ナースコールとも、電子カルテとも連動するらしい)安定性が少し落ちるし、当院の職員のITスキルにみあわない気もする。あと、コスト的に不安定な割に相当高そうだったので、現段階では見合わせとなった。
ただ、建て替えたので院内のPHS基地局を更新し、機種変更、番号変更があり、
私にも新たなPHSが貸与された。それまで使っていたのは、アンテナのところがびよよ~んと壊れていたので、助かった。
ところで、当直で、入浴中にPHSが鳴ったら…というのは「当直あるある」として普遍的なものと思う。
めちゃめちゃ忙しい病院で当直していた時分には、風呂に入れないのが当たり前だったし、研修医の頃僕はクソまじめだったので、よう入らんかった。多分あんまり問題ないのだが、「PHS鳴ったらどうしよう」とか思いながら風呂にはいるのがストレスだったのである。
ただもう40台のおっさんとなった今では、風呂入っていなかったら、当直明けに外来などをしていると接客業として致命的なスメルが漂う。これは困る。
加齢って残酷だ。
いっその事嗅覚から鈍くなったらいいのに。
ということで「当直中にPHSを気にせず風呂にはいる方法はないか?」ということを考えた。
実はネットで検索してみると「ジップロックにしまってシャワー室に入ったらいいじゃん」という解答があり、ま、個人的な解決としてはこれでええんかなーとも思いましたが、なんとなく院内で公式のソリューションが欲しい、と思ったのである。うちは、そういうことも気つかってますよー、と。
で、ジャズマン海人(うみんちゅ)部の高瀬裕さんに「携帯を海辺で濡れなくする防水ケースはどう?」というアドバイスをいただき、防水ケースを買ってみたわけです。
こんなの。
届いた。
入らなかった。
いや。高さ、幅はOKだったんですよ。ただ、奥行きがほんのわずかに足りないので、中に入らない…
なんでしょうか、この無力感は。
お気に入りのズボン、履こうと思ったらウエストがきつかった時くらいの屈辱感です。
もう、ほんのちょっと! 1mmくらいなんです。
しょうがない。削ろう。
カッターナイフでどんどん削る。
削る削る。プラスチッククズが出てくる出てくる。
……
もうすこし…
入った。
というわけで、当直中に入浴していても「PHS鳴ってないかな?」とびくびくせずともよくなりました。
うちの病院こんな工夫もしていますよ~~
ただ、今の病院、これが役立つほどは、コール鳴らないんですよね………