最近のぼくは、走っている。
ダイエットと自分との関わりは長いのだけれど、結局わかったのは、王道しかない。運動して、食事のカロリーを抑える。That's All。
少し前までは自転車にのっていた。
最盛期は週に100キロをノルマにしていたんですが、それくらいやれば、そりゃあ結構痩せたものだった。
ところが去年7月に、事故って肋骨を七本折った。その前にも転んで鎖骨を骨折したのもあり、さすがに自転車を続けるわけにはいかない。そうすると、てきめんに体重はもとに戻る。
仕方がないので、走ることにしたのだ。
昔から、走ることが大きらいだった。小中高と、足が遅かった。
短距離はいうに及ばず、中距離も長距離も当然だめ。
すべての年齢、すべてのカテゴリーで下位20%からでたことがない。
カウントしていないが、幼稚園でも、大学生でも多分そうだ。
走るのが遅いというのは、私の運動嫌いと密接に関わっているし、運動ができないというコンプレックスは、私の人格形成に深い陰影を落としている。
そんな私だが、3年くらい前かに、縄跳びで運動をすることにしたのである。
きっかけは、子供と遊んでいて、息が切れたから。それまで、徐々に右肩上がりに増えていた体重と脂肪組織が、私にノーを突きつけ、このままではやばいな、と私もさすがに思った。
幸い縄跳びダイエットで7-8kgやせることができた。
そして、体を動かすことに対する忌避感が少し和らいだ。
勤務先が変わり、自転車にのるようになりさらに、痩せた。
そして、骨折して、また体重が増えた。
今度は走ることにしたのだ。
私の運動嫌いの根幹を成す、走るという行為に直面しなければいけないのだが、幸い、いろいろな運動を通じて、少しアレルギーは緩和されている。
さて、痩せるために走り始めたわけですが、コツコツ、チンタラ走っているうちに、段々距離が稼げるようになってきた。
朝2ー3キロから始まり、だんだん増えて、4-5キロ、それもゆっくりではあるが、息を切らさずにノンストップで走れるようになってきた。
5-10キロはやはりスピードは遅いし、途中で心拍が上がりすぎて休んだり(エキサイトバイクみたいですよね)していたのですが、つい一月ほど前にはゆっくりながらノンストップで10キロくらい走ることができました。
そして、実は今月の半ば、街の市民マラソンに出たのである。
若い看護婦さんに「一緒に走りましょうよ~」といわれその気になったが、よく考えたら年齢によってカテゴリーわけされているから、一緒には走れないよな、とあとで気づいた。だまされた。
まあ、イベントに参加できるという意味では楽しかったけど。
まあ、走る速度は遅いです。
だって今まで運動したことない人間だもの。
今のままで見積もると、規定時間ギリギリでなんとか滑り込みセーフで、頑張っているわりには、かっこう悪いなあと、思った。
いっそのこと、もうちょっと走力を増すような、ランニングのトレーニングをやろうかな……と思いつつ、ふと我にかえった。
私はあくまでダイエットのために走っているのであって、走るために走っているのではないのだと。
もちろん、走ることが結構楽しいことはちょっとやってみて十分にわかった。
でも、今の私の生活というか、時間配分としては、趣味としてランニングに割く時間はそれほど多くはない。音楽が、自分のありようとしては最優先であり、 今、ランニングの優先度をあげると、毎日の生活のバランスはくずれてしまう。
結局は、自分の生活のなかでのいろいろなものはさまざまな優先度で彩られており、それはある種のポートフォリオのようなものでとらえるとわかりやすい。
ジョギングという趣味は、僕のポートフォリオのなかでは、一応押さえ、程度の意味のポジションであるが、自分の資産(この場合はつぎ込める自分のパワー、時間ということになるだろうと思う)の大半を投入するものではない。
結局マラソンは 10kmで、一時間二分でした。これは決して速いものではないが、大体私がトレーニングで走っていたのが 時速8km前後でしたから、少しオーバーペースだったのだろう。まだ、ちょっと膝が痛い。