広島県・岡山県の辺りは自動改札化が最も遅れた地域だったそうですな。
つい先日、遂に最寄り駅が自動改札されました。
とはいうものの、新幹線の改札は一年くらい前から自動化されておりました。自分は電車というと新幹線を使っているので、一足先に自動改札の恩恵にあずかっていたわけです。
しかし、恩恵にあずかるっつったって、別に使う方にしてみたら、機械にかわっても別に嬉しいことはない。全くない。
今回普通電車の方もとうとう自動になりましたが、それまで切符をぱちぱちしていた駅員さん達は、おそらくやることがないのでしょう、ものすごく自動改札の前後にいて、「切符をお入れ下さい!」と誘導をしていました。拡声器で。
誘導……されなくても、たぶんみんな出来るし。
切符……を 、入れるだけだし……
まぁ、彼らの心境察するにそんなつっこみは心の中だけですませました。
ものすごい手持ち無沙汰感がでていました。
例えば機械にかわることによって、JRの人件費が幾分か節減される、というのは確かでしょうが、でもそれは逆にいうと、この地方に住んでいて生活している消費者が一人減るということでもあるのです。
それに、電車通学をしている学生さんなんかは、きりっと制帽をかぶった駅員さんに懸想する人だっていたでしょう。機械に換わって残念に思う人だっていたんじゃないだろうか。
なんか、ちょっと福山雅治を貧弱にしたようなさわやかっぽい人もいた。彼なんか女学生に人気あったんじゃないかなあ。
僕も実は、そんな中に、前から気になっていた人がいたのです。
日本人なのにもんのすごい黒人顔で、笑うと目が線になる。
え?ああ、男ですよ男男。
『ドリトル先生アフリカゆき』に出てきた、ドリトル先生に顔(だけ)白くしてもらった、黒人国の王子*1みたいな顔の駅員さんでした。
彼らは、いったいどうなってしまうんだろうなあ。
そういえば、教授が元気だった頃、同期のやつが、教授の古巣である東京に出向というか、修行にでていきました。
彼は「絶対東京の色なんかには染まらんけー」と岡山弁で出て行ったけれども、二年くらいして帰ってきた時に、
「岡山、まだ人が切符ぱちぱちやっているよ!信じられへんな!」と言った。
おい。
染まりすぎだろ。
So it Goes.
*1:ええと、パンポ王子という名前だったと思う。