半熟ドクターのブログ

旧テキストサイトの化石。研修医だった半熟ドクターは、気がつくと経営者になっていました

仕事のこと

大晦日(一年間ありがとうございました)

気がつくと 2018 年も終わり。 早いもんです。年々一年が早く感じるのは、自分が歳をとったからなのか*1。 一年間ありがとうございました。* * *僕は2000年くらいからジオシティーズでウェブサイトを始めました。*2 まあまあ早くからネットの世界にもいた…

遠隔診療はどうなったか?

すごい人数でした。興味もっている人は沢山いらっしゃるんですね。この前、第一回日本オンライン診療研究会をみてきました*1。 遠隔診療については、以前にこのようなことを書いています*2。 その1https://hanjukudoctor.hatenablog.com/entry/2017/07/15/0…

地回りMRの未来

どのような文明でも、黎明期には土地が開拓され*1たりして人口が増えて発展してゆきます。 成熟期に入ると単位面積当たりの収穫量は頭打ちになり、コストに対するリターンが逓減してゆきます。 さらに気づかれない形で生産性の低下が先行し、生産性の低下が…

エナジードリンクの欺瞞

エナジードリンク飲んでますか?* * *僕は、長らくレッドブル党でありまして、何かっちゃあ、あの甘ったるい飲料を飲んでいます。 場合によっては一日に2本3本飲むことも当たり前。* * *私は1974年生まれ、2000年卒の内科・消化器肝臓内科です。 いわ…

塩の効用 その2:

前回の続きです。現代では、高塩分食は、脳卒中・心臓病、腎臓病の原因になることが明らかです。 塩は健康障害の大きな問題であり、長期的には医療費の増大にもつながるはず。 これほど塩分は「よろしくない」わけです。 しかし、なぜ今までは高塩分食が淘汰…

塩の効用 その1:

いま私の所属している医療法人の基幹業務は透析、つまり慢性腎不全の患者さんが多いわけです。腎不全は、当然塩分のとりすぎに気をつけなければいけません。 加えて私は肝臓も専門なんですが、末期の肝硬変で腹水がたまる方にはやはり塩分制限が必要になりま…

メメント・モリ

ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)に関する講習会を聴いてきた。高齢であり、多死社会である。*1 仕事として死に立ち会う機会も、個人的にずっと増えたと体感する。いま僕のいる街を見渡してみても、団塊ジュニア世代を当て込んでつくられた結婚式場…

生活保護について、僕が思うこと

そういえば「健康で文化的な最低限度の生活」という漫画がドラマ化され、すくなからず膨れ上がった吉岡里帆の女優価値を少し毀損して終わったことは記憶に新しい*1。 「生活保護」は本来、社会制度でいうセイフティーネットに過ぎない。が、「生活保護」とい…

ピンピンコロリ(PPK)の欺瞞

今週は地域での講話と、別の講演と、妙に忙しい週だった。 どちらも「死」とか「看取り」に関するお話なんであるが、片方はACPとか、死について省察しましょう、というもので、もう一つは「院内で死に際する諸問題(診療の標準化でもあり、リスクマネジメン…

去年の喧騒

気がつくとすっかり秋だったりします。8月、9月とあんなに暑かったのに。* * * 昨日は特別な一日でした。 うちの医療法人にとって、とても大切な先生が亡くなられて、ちょうど一年が経つ。 その日でした。当医療法人は慢性維持透析を基幹業務としています…

旅いろいろ

入り口の立看、を撮っている知らない人を撮る。 第一ホテルの話 今週は東京出張だった。 お台場が会場だったのだが*1、新橋の第一ホテルに宿泊した。 内装や什器についてはどちらかというとオーセンティックな造りで、不満はなかったのだが、多分何度も泊ま…

44歳になった話。

ちょっと聞いてください。気がつくと誕生日を迎えまして、44歳になりました。 44歳ですってよ。もー。 ギリギリアラフィフではないのですが、さすがに若者という枠からは外れている。 精神年齢は20代からあまり変わっていないんだがなあ。 * * 私は2000年…

水害のこと

7/6の家の近所の貯水池。ありえないほど水位があがっていてぞっとした。お久しぶりです*1 今になっては、関西での台風21号直撃*2、北海道の地震など多数の災害があり、全国的には少しニュースバリューが薄れつつある今、自分なりに広島県の水害を総括してみ…

時間の非離散化と正月の意味の変化。

気がつくと2018年じゃないですか。前回ブログ書いてから半年経ってるわけで。 あやー。 どうせ年に数回しか書きませんけど、今年もよろしくお願いします。 * * 年末年始は、ささやかながら病院も通常の外来を休みますが、入院はあります。 幸い大学の先生…

応召義務のスマートな回避方法

「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」なんて言葉もありますが、医師は「聖職者」というくくりで認識されていることが多いわけです。 医師に本当に聖職性があるか?と問われると口ごもる私ですが、ただ、普通の職業と違うんやで?という一端として「応召義務」…